7・00『ランナー』『塁の占有権』
7・01ランナーがアウトになる前に他のランナーの触れていない塁に触れれば、その塁を占有する権利を獲得する。
 そのランナーは、
(1)アウトになるか、
(2)その塁に対する正規の占有権を持っている他のランナーのためにその塁を明け渡す義務が生じるまで、その権利が与えられる。
「原注」ランナーが塁を正規に占有する権利を得て、しかもピッチャーが投球姿勢に入った場合は、もとの占有塁に戻ることは許されない。

7・02ランナーは進塁するに当たり、1塁、2塁、3塁、本塁の順序に従って、各塁に触れなければならない。逆走しなければならないときも、5・09の各項規定のボールデッドとなっていない限り、すべての塁を逆の順序で、再度触れて行かなければならない。前記のボールデッドの際は、途中の塁を踏まないで、直接元の塁へ帰ることは差し支えない。
「注1」ボールインプレイ中に起きた行為(例えば悪送球、ホームランまたは柵外に出たフェアヒットなど)の結果、安全進塁権が認められたときでも、ランナーが、進塁または逆走するに当たっては、各塁を正規に触れなければならない。
「注2」“逆走しなければならないとき”というのは、
@フライが飛んでいるうちに次塁へ進んだランナーが捕球されたのを見て帰塁しようとする場合(7・08d参照)
A塁を空過したランナーが、その塁を踏み直す場合(7・10b参照)
B自分より前位のランナーに先んじる恐れがある場合(7・08h参照)
を指すものであって、このようなときでも、逆の順序で各塁に触れなければならない。