6・09『バッターがランナーとなる場合』次の場合、バッターはランナーとなる。
(a)フェアボールを打った場合。
(b)ランナーが1塁にいないとき、またはランナーが1塁にいても2死のとき、キャッチャーが第3ストライクと宣告された投球を捕らえなかった場合。
「原注」第3ストライクと宣告されただけでまだアウトになっていないバッターが、気づかずに、1塁に向かおうとしなかった場合、そのバッターは”ホームプレートを囲む土の部分”を出たら直ちにアウトが宣告される。
(c)野手(ピッチャーを除く)を通過したか、または野手(ピッチャーを含む)に触れたフェアボールが、フェア地域で審判員またはランナーに触れた場合。
(d)フェア飛球が本塁からの距離が250フィート(76.199メートル)以上あるフェンスを越えるかスタンドに入った場合、バッターがすべての塁を正規に触れればホームランが与えられる。フェア飛球が本塁からの距離が250フィート(76.199メートル)未満のフェンスを越えるかスタンドに入った場合は、2塁打が与えられる。
(e)フェアボールが地面に触れた後、バウンドしてスタンドに入った場合またはフェンス、スコアボード、フェンス上のつる草を抜けるか、その下をくぐるか挟まって止まった場合には、バッター、ランナーともに2個の進塁権が与えられる。
「注」“地面に触れた”とあるのは、インフライトでない状態を指す。
(f)フェアボール(地面に触れたものでも、地面に触れないものでも)がフェンス、スコアボード、フェンス上のつる草を抜けるかその下をくぐった場合、フェンスまたはスコアボードの隙間を抜けた場合、あるいはフェンス、スコアボード、フェンスのつる草に挟まって止まった場合には、バッター、ランナーともに2個の進塁権が与えられる。
(g)バウンドしたフェアボールが野手に触れて進路が変わりフェア地域またはファウル地域のスタンドに入った場合かフェンスを越えるか、くぐるかした場合バッター、ランナーともに2個の進塁権が与えられる。
(h)フェア飛球が野手に触れて進路が変わり、
 (1)ファウル地域のスタンドに入るかまたはファウル地域のフェンスを越えた場合=バッターに 2塁が与えられる。
 (2)フェア地域のスタンドに入るかまたはフェア地域のフェンスを越えた場合=バッターに本塁が与えられる。ただし、(2)の場合、そのスタンドまたはフェンスが本塁から250フィート未満の距離にあるときは、バッターに2塁が与えられるだけである。
「注」本条各項でバッター、ランナーともに2個の進塁権が与えられる場合は、ピッチャーの投球当事に占有していた塁を基準とする。