2・25『フェアボール』
1 一度ファウル地域に出ても再び内野に止まったときは、フェアボールである。
2 バウンドしながら内野から外野へ越えていく場合には1塁ベース・3塁ベース両点を基準として判断すべきであって、1塁ベース・3塁ベース両点を過ぎるときに、フェア地域内かまたはその上方空間にあった場合は、その後ファウル地域に出てもフェアボールである。
3 一度塁に触れればその後どの方向に転じても、すべてフェアボールである。
4 最初落ちた地点が内野と外野との境にあたる1・2塁間、2・3塁間の線上または外野のフェア地域であれば、その後内外野を問わずファウル地域に出ても、フェアボールである。
5 フェア地域内またはその上方空間で、審判員またはプレーヤーに触れたときはすべてフェアボールである。
6 ボールが最初野手に触れた位置がフェア地域内の上方空間であれば、フェアボールである。この際、たとえその野手の身体の大部分、すなわち足、胴体などがファイル地域内にあってもそれには関係しない。
「付記」フェア飛球はボールとファウルライン(ファウルポールを含む)との、相互の位置によって判定しなければならない。野手がボールに触れたときにフェア地域にいたか、ファウル地域にいたかによって判定してはならない。
「原注」飛球が最初1・本塁間または3・本塁間の内野に落ちても、1塁または3塁を通過する前にプレーヤーまたは審判員に触れないでファウル地域へ転じ去った場合はファウルボールである。 飛球がファウル地域で止まるかファウル地域でプレーヤーに触れた場合も、ファウルボールである。 飛球が1塁または3塁ベースに当たるか、あるいは1塁または3塁を越えた外野のフェア地域に落ちれば、その後ファウル地域にバウンドして出た場合でもフェアボールである。 審判員がフェア、ファウルを正確に判定できるようにファウルボールのフェンスより上に出ている部分に、フェア地域に向かって金網を張り出して取り付けることが望ましい。
「注」打球が地面以外のもの、例えばバッターが捨てたバット、キャッチャーが外したマスクなどにフェア地域で触れたときは、ボールインプレイである。
「問」打球が3塁についているランナーに触れてからフェア地域に反転した場合は、いかに判定すべきか。また、これがファウル地域に反転した場合はどうか。
「答」ボールがランナーと接触した位置によってフェアかファウルかを判定すべきものであり、フェア地域で触れたときは、フェアボールである。従ってランナーはフェアの打球に触れたという理由でアウトになる。(7・08f参照)